2013.07.19

工藤壮人が語る、代表に呼ばれて出場できない「悔しさと新たな欲求」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

「欲求が出てきました」

 工藤壮人(柏レイソル、23歳)は6月のコンフェデレーションズ杯後、はっきりとその野心を明かしている。

今年5月のW杯予選に続いて日本代表に選ばれた工藤壮人 スポルティーバの短期連載「ブラジルW杯を狙う刺客たち」で5月に取材したとき、工藤はまだ「代表はまったく現実的ではない」と笑顔で語っていた。それは地に足を着けて戦う自戒もあっただろうが、赤心だった。しかしその数日後に代表に選ばれ、ブラジルW杯本大会出場を決めたオーストラリア戦に帯同した後、彼は強い渇きを覚えているように見えた。

「代表に呼んでもらったのは自信になりましたね。ただ、練習は試合に備えてのセットプレイの確認などが主なメニューで。アピールとかする場もなかったですから」

 工藤はそこで唇を噛み、こう付け加えた。

「正直に言えば、悔しかったです。ベンチ外になったのは......もちろん、周りの関係者には『この大事な時期に呼んでもらったことは評価が高い証拠』と声を掛けてもらって、有り難かったんです。でも、やっぱり選手はプレイしてなんぼなんで」