2013.07.12

緊急座談会。W杯まで残り1年、「ザックでいいのか?」

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • photo by AFLO

 ワールドカップ・ブラジル大会まで残り1年――。ザックジャパンの実力は、現在どの位置にあるのだろうか。それを図るべく、真剣勝負で挑んだコンフェデレーションズカップ。しかし、結果は3戦全敗(第1戦vsブラジル 0-3/第2戦vsイタリア 3-4/第3戦vsメキシコ 1-2)。この結果に対し、現地で取材したサッカーライターたちはどう感じたのか。ブラジルから帰国した杉山茂樹氏、中山淳氏、飯尾篤史氏の3人に集まってもらい、緊急座談会を行なった。

コンフェデレージョンズカップで3連敗を喫し、解任論が浮上してきたザッケローニ監督コンフェデ3連敗で見えたものは、何だったのか?

――まずはコンフェデレーションズカップでの日本代表戦・3試合を振り返って、率直な感想を聞かせてください。

中山淳(以下、中山) まぁ、実力どおりの結果がしっかりと出た3試合だったと思います。ラッキーな形でいい結果が出るのではなく、今の実力がそのまま表れた大会だったかと。

飯尾篤史(以下、飯尾) 僕も同意見です。「3戦全敗・9失点」がザックジャパンの実力だと思います。特に第2戦は、イタリアが中2日で調子が上がらず、前半2-0でリードしたときには、もしかしたら勝てるかもと思わせてくれました。しかし、それでも勝てなかった。それだけ、イタリアとの実力差があったということです。イタリアの調子が悪いのに4失点。3連敗は納得の結果ですね。

杉山茂樹(以下、杉山) 順当な結果の割には、日本では大勢が「えーっ!」と騒いでいる。そこが問題だと思う。今の日本代表のレベルを考えれば、驚くに値することではない。驚いてしまうということは、今まで、日本代表の実力が足りてないのに足りているように勘違いしていただけ。

――現地で取材された方々は、いたって冷静に結果を受け止めていたと?

飯尾 さすがに初戦のブラジル戦、開始3分でネイマールにゴールを奪われたときは、けっこう度肝を抜かれましたけどね(笑)。(昨年10月の)欧州遠征でブラジルに0-4で大敗するという痛い目にあっていたので、今回はできるだけ早い失点を避けようとか、選手たちも前日には、かなり意気込んでいましたから……。

中山 たしかにブラジル戦は、結局、何がやりたかったのか最後まで見えてこないゲームでしたね。ザッケローニ監督はどんなプランでブラジル戦に臨んだのか、そこがまったく分からない。

杉山 昨年の親善試合が0-4で、今回が0-3。それで前回より良かったとか、試合になっていたと言っている人もいるけど、何を言っているんだと(笑)。選手の「個の力」に負けたとか言っているけど、そんなの昔から分かっていることで、それだけで片付けられる問題じゃない。もしかしたらワールドカップの抽選会で、日本はブラジルと同じ組に入れられちゃうかもよ。だって一番、おいしい相手なんだから。まぁ、開催国だからといって、本当にそんな不正があったら大問題だけど(笑)。

中山 昨年、一度対戦しているんだから、ザックがどういう工夫をしてきたのかが見たかった。でも、まったく工夫は感じられず、ザックは「選手がどれだけブラジルに通用するか」という点だけで挑んでいたように思う。試合後、選手たちは「もっとチャレンジしなければ」と言っていましたが、あんなにピッチを支配されると、選手だけではトライなんてできないですよ。気持ちはあっても、無理なものは無理。それをサポートするのが、監督の仕事なんですから。トライするためにどうすればいいのか、どんなゲームプランで挑んだのか、それをチェックしていましたが、「ザックは自分の色を出す気がないんだ」と、はっきり思いましたね。