【日本代表】木村和司が申す「ザックの選手交代はどうなんじゃろか」

  • 益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

欧州遠征を行なった日本代表。ブラジル戦では世界との差を痛感させられた。欧州遠征を行なった日本代表。ブラジル戦では世界との差を痛感させられた。木村和司が我がまま申す vol.9

 再開したJリーグは、第29節で首位のサンフレッチェ広島が敗れて、浦和レッズを下した2位のベガルタ仙台と勝ち点54で並んだ。残り5節、優勝の行方はこの2チームに絞られた感じだが、一方のJ1残留争いはかなり熾烈やな。17位のガンバ大阪が勝利して、順位をひとつ上げて勝ち点を32とした。もしガンバが残り試合を3勝2敗で終えれば、勝ち点は41。そうなると、現在勝ち点39で11位のセレッソ大阪や12位の川崎フロンターレでも決して安心できる状況ではない。数字だけで見れば、約半数のチームにJ2降格の可能性があり、残留争いは優勝争い以上にしびれるような戦いが続きそうだ。

 さて先日、日本代表が欧州遠征を実施。フランス、ブラジルと対戦したが、内容、結果ともに両極端やったなぁ。

 フランス戦は1-0で勝利した。内容的には危ないシーンが結構あって、ひと昔前の日本だったら、ズルズルと後退してやられていたと思うが、GK川島永嗣のファインセーブをはじめ、DF今野泰幸が的確なプレイでピンチを防ぐなど、最後までよく凌いだ。世界的な強豪チーム相手に、それもアウェーで勝ったんだから、大したもんや。失点0で抑えて得点も奪ったわけだし、チームが進歩しているのは感じられたな。

 しかし、2戦目のブラジルは相手のレベルがちょっと違ったな。0-4という結果に終わったけれども、6、7点は取られていてもおかしくない展開だった。日本はまさに、ちゃぶられとった。目いっぱいのプレイで懸命に動き回っていた日本に対して、ブラジルは余裕のあるボールさばきで、日本をいなし、翻弄していたからな。

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