【日本代表】駒野友一「オシム監督のときより緻密なサッカーをしている」

  • 佐藤 俊●文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

一躍、右サイドバックのレギュラー候補に浮上した駒野。一躍、右サイドバックのレギュラー候補に浮上した駒野。ブラジルW杯まで609日
『ザックジャパンの完成度』
連載◆第8回:駒野友一

 駒野友一は、日本代表で常に確固たる地位を築いていたわけではない。だが、W杯のピッチには必ず彼の姿があった。2006年ドイツW杯では、大会直前に右サイドバックの加地亮が負傷し、初戦のオーストラリア戦で先発出場を果たした。2010年南アフリカW杯では、右サイドバックの内田篤人が本番を前にしてレギュラー争いから脱落し、大会直前に同ポジションに抜擢された今野泰幸も負傷。代わって、全4試合に出場した。

「自分でも"持ってる"なって思います」

 現代表でもレギュラーを確約されているわけではないが、8月のベネズエラ戦、9月のUAE戦と親善試合でバックアップという位置づけ以上の働きを見せると、W杯最終予選4戦目のイラク戦でも活躍し、高い存在感を示した。

「今、自分が(代表の)試合に出られるのは、負傷とか累積警告とか、レギュラー選手の代わりに出ているだけ。だから、決して満足はしていないですよ。そこで、ザッケローニ監督の要求にどのくらい応えられているか、というのもちょっとわからないですね。監督の心は読めないですから。でも、自分が出場した試合では、最終ラインなので失点ゼロを目指してやっていますし、攻撃面でもゴールなり、アシストなり、結果を出せるようにプレイしています。そうしたことにプラスして、常に安定したプレイをしていれば、レギュラーポジションを獲得することができると思っています」

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