【日本代表】吉田麻也「五輪を経験して
ザックジャパンの強さが身にしみてわかった」
ロンドン五輪を経験して、ひと回り成長した吉田麻也。ブラジルW杯まで646日
『ザックジャパンの完成度』
連載◆第6回:吉田麻也
ロンドン五輪では課題だったDFラインを統率し、キャプテンとしてチームをまとめた吉田麻也。日本の44年ぶりベスト4という快挙達成の、まさに立役者となった。
A代表でも、2011年1月のアジアカップ以来、レギュラーに定着。今野泰幸とともにザックジャパンの最終ラインを仕切り、チームに欠かせない存在となっている。ブラジルW杯最終予選ではここまで、オマーン、ヨルダン、オーストラリアを相手にトータル失点1。3試合で10得点を量産した攻撃陣に話題は集中しているが、守備陣も抜群の安定感を誇っている。
その堅実な守備において、吉田はザッケローニ監督から何を求められ、どうやって守備組織を構築していっているのだろうか。
「ザッケローニ監督からは、個人的にこれをやってくれと言われていることはありません。でも、守備のやり方として、ポジショニングだったり、ボールの運び方だったり、結構決まり事がたくさんあるので、それを徹底していくことが求められていますね」
A代表で吉田が徹底してきていることは、ロンドン五輪で実践していた守備からも見て取れた。
「五輪代表では、A代表でやっていたことをそのまま実践していました。ラインの上げ下げをこまめにして、全体をコンパクトにするというのが基本です。ただ、さすがにA代表と同じようにはいきません。やはりA代表のほうがレベルが高いですから。ボールを保持する時間が長いので、五輪代表よりも高い位置でラインをキープできるし、やっていてとても楽です」
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