【ヤングなでしこ】初の4強進出。メダル獲得へのキープレイヤーは? (3ページ目)

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

 次なる対戦相手はドイツvsノルウェーの勝者だ。ともにヨーロッパの強豪だが、特にドイツは前回大会に続いて連覇を狙っているチャンピオンチーム。過去にも2004年大会で優勝しており、常に上位に君臨し続けるチームだ。ドイツか、そのドイツを破るノルウェーか......。いずれのチームが勝ち上がっても、今大会の日本にとっては初めてと言っていい"世界トップ"との対戦となる。

「私たちの目標は初めから優勝です」こう言い切った猶本の言葉を実現させるためには、今一度、自分たちのサッカーを見つめ直す必要がある。個を活かした攻撃力はヤングなでしこの最大の強みであり、魅力である。それを最大限に活かすためにも、ここからは中盤の3人のスタミナに頼るばかりでなく、それぞれの運動量も加えなければ、強豪に対抗できない。

 互いの連係により2手3手先を読んだ動きが世代を問わず"なでしこ"の真骨頂だ。それは攻撃でも守備でも同じこと。ハイペースの展開に持ち込めれば、日本のリズムになりやすいが、ガス欠のリスクもある。コンディションのリカバリーのみならず、選手ひとりひとりの意識でクリアできる部分もあるはずだ。

 決勝進出をかけた次なる戦いこそ、ヤングなでしこの真価が問われるのではないだろうか。

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