【日本代表】本田圭佑「伸びしろが、マックス。それが今の代表のいいところ」 (3ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

「それを語るのは、今もまだ早いけど、ひとつはっきり言えるのは、オーストラリアよりも僕らのほうがいいサッカーをしていたということ。結果は引き分けになってしまいましたけど、オーストラリアの選手も、いい環境でやったらどうなるのかというのは、なんとなく想像できたと思うんです。それを何も感じてなかったらアホか、秘策があるかのどちらかですね」

 本田は意味深な笑みを浮べながら、そう言い放った。

 オーストラリアは、韓国と並びアジア屈指の難敵である。だが今や、日本の整備されたピッチで戦えば、「勝てる」。そう思えるほどの力がチームにあることを、本田は実感していた。

 反面、アウェーで勝ち切る力はまだ足りない、ということも痛感している。それが「引き分けになってしまいましたが……」という、彼の言葉から察することができる。ブラジルW杯まであと2年、目標達成のためには何が必要なのだろう。

「選手もチームも、プラスアルファーを身につけないと、今のままでは到底、目標(W杯優勝)にはたどり着けない。でも、伸びしろは、マックス。それが代表ですし、今の代表のいいところですから」

 日本代表の“伸びしろ”への期待。それは、ここまでの2年間の成長が、決して悪くはないと、本田自身が手応えを感じている証でもある。

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