2012.06.04

【日本代表】本田と香川だけじゃない。
出色の出来だった前田遼一が生み出した攻撃のリズム

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

W杯最終予選の初戦、本田、前田、岡崎のゴールでオマーンに快勝した日本代表 日本がオマーンを3-0と下し、ブラジル行きへ好スタートを切った。

 試合の流れを早々に決定づけたのは、11分に生まれた本田圭佑のゴールだ。

「残念だが、両チームの間に大きな力の差があることは認めなければならない」

 試合後、オマーンのポール・ルグエン監督でさえそう話したように、日本とオマーンとの間にはかなりの実力差があった。それを考えれば、日本が完勝を収めたこと自体は当然の結果でしかない。むしろ「あと2、3点取りたかった」(長谷部誠)というのが、日本サイドの本音だろう。

 それでも、本田自身が「あれでだいぶリラックスできたんじゃないかと思う」と語った先制点が、確実にチームを楽にしたことは間違いない。本田は言う。

「ノッキングするというか、プレイがワンテンポ遅れ、全体のスピードが上がらない。そういうケースが何度かあった。それは(最終予選の)初戦ならではの硬さが判断を鈍らせたから。僕自身、(初戦の硬さから来る遅れが)わりとあった」

 実際、日本は先制してから40分間、ゴールを奪えない時間が続いたわけだが、オマーンに対してわずかなチャンスの可能性さえ与えずにゲームを進められたのは、本田のゴールがあったからこそ、だ。