【プロ野球】松井秀喜の巨人監督就任に思いを馳せるニューヨークのベテラン記者「これからすばらしいことが起きてほしいと思える人は、ほかにはいない」 (3ページ目)
【どんな監督になるのか?】
松井に関しては、こんなふうにいい思い出がたくさんあるんだ。だから彼には幸せになってほしいし、監督としてもうまくいくことを心から願わずにはいられない。どんな監督になるかを予測するのは難しいけれど、真のスーパースターだった松井は、自分と同じレベルの活躍を選手たちに求めることはしないと思う。
もちろん、誰だってミスはする。ベースボールでは守備のエラーも起こるし、毎打席安打を打てるわけではない。投手だって、すべての打者を打ち取れるわけではない。それよりも、松井が重視するのは毎日の精神的な規律だろう。選手たちには間違いなくベストを尽くすことを求めるに違いない。
プロらしくあること、品位ある振る舞いをすること、そして巨人を代表する存在として、自分たちの力を最大限に発揮することを期待するはずだ。それは彼自身が毎日、実践していた姿勢でもあった。
松井の現役時代を振り返ると、彼はアメリカに来てからも連続試合出場を続けていた。そのために必要なのは日々の準備だった。それも松井のすばらしさを象徴する部分で、毎日、9イニングを戦い抜く基盤ができていたんだ。監督としても、選手たちにそうした姿勢を求めると思う。私が知っている松井はそういう選手だったからだ。
日本には松井が現役でプレーしていた姿をおそらく見たことがない、新しい世代の巨人ファンが大勢いるのだろう。彼らは松井を伝説的な存在として知り、今度は監督として知ることになる。そうした関係性がどう作用するのか、興味深いところだね。
何よりも、とにかくうまくいってほしいと思っている。松井ほど、これからすばらしいことが起きてほしいと思える人はほかにはいないからね。
著者プロフィール
杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)
すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう
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