【プロ野球】松井秀喜の巨人監督就任に思いを馳せるニューヨークのベテラン記者「これからすばらしいことが起きてほしいと思える人は、ほかにはいない」 (2ページ目)
【人間・松井秀喜を感じさせたエピソード】
松井の巨人監督就任について語ってくれたカルデラ記者 photo by Daisuke Sugiura
個人的にも、松井との関わりのなかで最高の思い出がある。2008年、カリフォルニア州オークランドでの夜のことを、私は忘れたことはない。
ヤンキースがワールドシリーズを制覇する前年のことだ。彼は自分の誕生日である6月12日のオークランド・アスレチックス戦で、6回に逆転満塁本塁打を放ってチームに勝利をもたらした。そして試合後、私のところに来て、その翌週に結婚する予定だった私を「おめでとうございます」と祝福してくれたんだ。つまり、その夜は彼にとって最高のパフォーマンスだったのにもかかわらず、私が結婚を控えていることを知っていて、私を主役にしてくれたんだよ。あれはうれしかったし、感激した。
彼はそういう男だった。あの日、松井という人間のすばらしさを物語っていると感じたのを覚えている。
これは私個人の話ではないが、松井とニューヨークの記者たちの恒例になった食事会も楽しかったな。彼が初めてニューヨークに来た時、英語を話す記者たちと顔合わせを兼ねた食事会を開いてくれた。日本の記者たちはもちろん、それ以前から彼を知っていたけれど、私たちはまだ馴染みがなかった。私たちはそのディナーをとても楽しんだので、いつの間にか恒例行事になった。
毎年、春季キャンプ期間中に一晩、松井と一緒に食事に出かけた。オフレコだったので、誰も記事にはしなかった。ただ人間同士として話をして、ベースボールや遠征生活、日本での経験、そしてどれほどニューヨークでプレーすることを気に入っていたか、といったことを語り合った。
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