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【ドラフト2026】高木豊が語るパ・リーグ上位3球団の補強ポイント 日本ハムは菰田陽生で「二刀流の二枚看板」が実現するか (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Tetsuo Hamada

――ちなみに、どんな思考なのでしょうか?

高木 彼が言っていたのは、「ホームランや打点に執着すると打率がおろそかになってしまいます。でも、ホームランや打点の数だけで評価されるようになると、そこに意識が向きすぎてしまいますよね」ということ。「まず打率を残して、そこからホームランや打点といった数字を積み上げていくのがバッティングだと思っています」と。シンプルですが、考え方がしっかりしていますよ。

 リバン・モイネロから高めのボールをライトへの犠牲フライにしたバッティングを見ても、20歳であれができる選手はなかなかいません。そういう意味でも、柴田と菰田を一緒にやらせたら、お互いに刺激を受けて成長するんじゃないかと思うんです。二刀流で大事なのは、やっぱり体です。しっかりした体がないとできません。その点、菰田には二刀流をやれるだけの体があります。仮に菰田を指名して獲れたら、2人を中心にした二刀流の看板ができて夢がありますよね。

――ほかに日本ハムが指名すべき選手は?

高木 キャッチャーでは伏見寅威をトレードで出したのは痛かったですが、田宮裕涼、進藤勇也を中心にある程度いますからね。先発ピッチャーに関しては伊藤大海をはじめ、今季最多勝を獲得した北山亘基、加藤貴之、有原航平、達孝太、山﨑福也ら充実しています。

 メジャー挑戦の可能性があるとされる伊藤大海は、日本ハムで優勝したいという思いもあるでしょうし、僕はまだ抜けないと思うんです。あと、仮に菰田が獲れれば、ドラフト1位のバッターとピッチャーを同時に獲れるようなもので一石二鳥ですよね。

 補強ポイントとして、リリーフの即戦力は欲しいでしょう。柿本晟弥(パナソニック/投手/右投右打)は大学時代にリリーフの経験もありますし、面白いと思います。変則右腕でトルネード気味に投げる馬場拓海(日本体育大/投手/右投右打)もいいですね。サイド寄りから150キロを投げますし、ボールの出どころが見えにくくて打ちづらいと思います。いずれにせよ、リリーフ陣の強化は必須です。

(後編:オリックス、ロッテ、楽天はピッチャーの指名が中心? 高木豊が考える層の薄さをカバーできそうな選手たち>>)

【プロフィール】

高木豊(たかぎ・ゆたか)

1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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