検索

【ドラフト2026】強すぎるソフトバンクは誰を獲る? 盤石の常勝軍団が唯一見据える「数年後の戦力図」 (3ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Masahiko Abe

 あとは右打ちの外野手だろうが、これが「ホークスレベル」となると、なかなかいない。本当にいない。

 わずかに、社会人の藤澤涼介(佐野日大→横浜国立大→東京ガス/外野手/187センチ・87キロ/右投右打)の守備力と走力が、それに近いレベルにあるかと思う。ただ、緩急への対応を含め、打撃面でさらなる進境が見られれば、喜んで指名したいところだろう。

【九州に眠る未来のスター候補】

 杉山一樹が担う守護神の座にも、もうひとり有力候補がほしいところだが、あの強力なリリーフ陣にすぐさま割って入れるアマチュア投手など、そう簡単には見当たらない。ならば、「未来の守護神候補」を今から手当てしておこう。

 地元・九州の平田玲翔(大分商/投手/188センチ・80キロ/右投右打)の潜在能力はピカイチと見る。

 岡田に勝るとも劣らないすぐれたバネと、今夏の甲子園で150キロ台をマークしたスケールの大きさ。ソフトバンクの2位にふさわしい素材だが、はたして指名するまでに残っていてくれるのか......。

 平田がいなければ、一転して大学生に方向転換しよう。

 松本直(鎌倉学園→明治大/投手/181センチ・93キロ/右投右打)でどうだ? 見るからに馬力のありそうな体格から、平均150キロ前後の剛球を投げ込み、鋭く縦に変化するボールも操る。覇気あふれる投げっぷりは、見る者の心を奮わせる。

 あとは、九州の逸材たちにも目を配っておきたい。

 福岡の好投手である藤井悠貴(新宮/投手/197センチ・105キロ/右投右打)、小坪碧人(柳川/投手/183センチ・85キロ/左投左打)、上間暉大(祐誠/投手/182センチ・80キロ/右投右打)。さらには、投打で大きな可能性を秘める沖縄の二刀流・長山武蔵(日本ウェルネス沖縄/投手兼内野手/180センチ・92キロ/右投左打)......。

 こうした九州の大器たちも、当然リストアップしていることだろう。

 今のソフトバンクに必要なのは、目先の戦力不足を埋めるための補強ではない。数年先を見据え、現在のレギュラーを脅かす存在や、将来の主力になり得る素材を的確に獲得することだ。

 強いチームだからこそ、ドラフトで妥協する必要はない。支配下で獲るべき選手は、あくまで厳選する。その一方で、育成枠を活用して将来性豊かな素材をじっくり育てる。圧倒的な戦力を誇る王者にとって、今年のドラフトは「今の強さ」を維持するだけでなく、「未来の強さ」を仕込む場になるはずだ。

著者プロフィール

  • 安倍昌彦

    安倍昌彦 (あべ・まさひこ)

    1955年、宮城県生まれ。早稲田大学高等学院野球部から、早稲田大学でも野球部に所属。雑誌『野球小僧』で「流しのブルペンキャッチャー」としてドラフト候補投手のボールを受ける活動を始める。著書に『スカウト』(日刊スポーツ出版社)『流しのブルペンキャッチャーの旅』(白夜書房)『若者が育つということ 監督と大学野球』(日刊スポーツ出版社)など。

フォトギャラリーを見る

3 / 3

登録は簡単! チェックを入れてボタンを押すだけ 詳しくはこちら

キーワード

このページのトップに戻る