【プロ野球】「0.00001%でも可能性がある限り」 石川雅規はあがき続ける 19歳の新人左腕ふたりが見つめたプロ25年目の背中 (3ページ目)
【25年目の背中を追うふたりの新人左腕】
今年は石川のほかにも、石山泰稚、小川泰弘、青柳晃洋といった経験豊富な投手たちが、戸田で長い時間を過ごしている。鈴木と小宮にとって、そんな先輩たちの大きな背中は何物にも代えがたい教科書だ。鈴木は言う。
「多くの先輩方と関わらせていただくなかで、自分も成長できていることを実感しています。石川さんのキャッチボールやブルペンを見ると、本当にすごいです。当たり前のことですけど、ボールの質だったり、変化球のキレだったり、自分とは比べものにならないというか......。25年目になられても、まだまだうまくなるぞという貪欲さも見習いたいです」
小宮も、石川のボールを実際に受けた時の驚きを口にする。
「先輩たちを見ていると、『この力感でその球を投げるんだ』って。やっぱり自分らは、思いきり腕を振って速い球を投げるので。石川さんとは一回、キャッチボールをやらせていただいたんですが、投げる瞬間に急に手が出てきて、腕をフワッと振っているのに、ボールを捕った時に伝わる重さがイメージと違って、『うおっ』となりました。プロの世界で25年やられていると、こういうボールが投げられるのかと思いました」
ふたりの新人左腕も、ここまで順調に成長を続けている。
鈴木は身長177センチ、体重70キロの細身の体から、「ストレートのキレと伸びを見てほしいです」と、きれいなフォームで未来を感じさせるボールを投げ込む。ここまで4試合、4イニングに登板。自己最速となる150キロも記録した。
入団会見の時には「ユニフォームに着られています」と話し、その姿は新中学1年生のように初々しかった。それが今では、少しずつ様になってきた。
「プロ野球選手と名乗るほどの成績が残せてないので、まだユニフォームに負けている感があります。石川さんや木澤(尚文)さんなど、先輩方みたいに着こなせれば、結果もついてくるのかなと思っています」
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