検索

【プロ野球】「0.00001%でも可能性がある限り」 石川雅規はあがき続ける 19歳の新人左腕ふたりが見つめたプロ25年目の背中 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Seiya Shimamura

「いろいろな環境のなかで結果を出すのがプロなので......。そこでケガをしてしまったという意味では、自分はまだまだプロではないなと思いました。準備もしっかりしたなかでのことだったので本当にショックで、僕にとってはイレギュラーなケガでした。でも、そのことで学びというか、もっとやりようがあったんじゃないかと、すごく感じましたね」

 その後は戸田で調整を続け、実戦復帰は4月22日。雨で登板が流れ、登板間隔が空いてしまうことも多かった。グラウンドの気温が43度に達するなかで投げたこともあった。

「環境はみんな同じですし、そのなかで結果を出す人が一軍に行きます。なので、それを悲観したり、何かのせいにはしたくない。時間は戻ってこないですし、シーズンが終わるまで、もがこうと思っています。課題はたくさんありますね。年齢を重ねて、自分のボールもいろんな意味で変わっているなかで、どうバッターを抑えていくのか。球速やボールの質うんぬんじゃないところもあるので、緩急だったり、それを探すために必死こいてます。野球って、やっぱり難しいなって(笑)」

 石川は毎朝、7時前には戸田の選手寮に到着し、その日の準備を始める。

「一日は24時間しかないわけですけど、夢中になっている時の時間はあっという間なので、本当に時間が足りないくらいですね」

 マウンドに上がれば、「闘争心に火はずっとついているので」と戦う表情を見せる。一方、練習の合間や練習後には「今日は風があって涼しいですね」と柔らかな笑顔を浮かべる。

「現状、ファームで結果がなかなか出ない。一軍にも行けない。人間なので、もちろん気持ちの起伏はあります。でも野球が大好きなので、しんどいことも乗り越えられる。最後の最後、ユニフォームを脱ぐ瞬間まで、0.00001パーセントでも可能性がある限り、あがき続けることが大事だと思っています。もちろん、先発でという強い思いはありますけど、今の自分の原動力は、一軍のマウンドに立ちたいという思いだけですね」

2 / 5

  • Googleで優先するソースとして追加

Googleの「優先ソース」について

キーワード

このページのトップに戻る