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【プロ野球】混戦パ・リーグの後半戦、投打のキーマンを高木豊が解説 パワーや技術でセ・リーグを圧倒した選手がズラリ (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Tetsuo Hamada

 一方、大津の優れている部分はテクニック。あそこまで抜けるチェンジアップはなかなかないですよ。バッターがチェンジアップを待っていたとしても"ボールが来ない"でしょうし、「まだ待たないといけないのか」という感覚に陥るはずです。投球割合も多いので(約24%)、かなり自信を持っているんでしょう。奪空振り率(約22%)も高くて非常にやっかいなボールだと思いますし、強いパ・リーグで(7勝)2敗しかしていないのも納得です。

――大津投手は球種が7、8つあるため、狙い球を絞りにくいでしょうね。

高木 真っすぐは150キロ台前半が出ますし、スライダーやフォークもいい。シュート気味に、バッターの手元に食い込んでくるワンシームも投げる。どれかの球種に偏る傾向があればある程度絞れますが、どのボールもそこそこの比率で投げています。間違いなくセ・リーグにはいないタイプのピッチャーです。

 繰り返しになりますが、何よりもすごいのはチェンジアップですよ。その残像が残ると、真っすぐに振り遅れてしまうと思います。ソフトバンクの先発ピッチャー陣は、開幕投手を務めた上沢直之が故障で離脱するなど、相次ぐアクシデントや不調で何人も離脱しました。そんななかで、大津はローテーションの柱としてチームを支え続けていますし、今後もキーマンであることに間違いありません。

【プロフィール】

高木豊(たかぎ・ゆたか)

1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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