【プロ野球】高木豊が挙げた「三つ巴」セ・リーグのキーマン 髙橋遥人の異次元な投球と "復活のエース"について語った (3ページ目)
【上位争いは「一進一退」】
――セ・リーグは阪神、巨人、ヤクルトが三つ巴の上位争いを展開していますね。
高木 そうですね。上位争いのキーマンをもうひとり挙げるとすれば、巨人の戸郷です。6月10日の楽天戦では相手打線が不調だとはいえ、9回14奪三振の完封勝利を挙げたのは見事でした。その前のいくつかの試合でも、復調の傾向は見られました。一時は計算できなくなっていた戸郷が戻ってきたのは、巨人にとって大きなプラス要素です。
ただ、抜け出すチームはないと思います。どのチームも一進一退、ひとつひとつ勝ちを積み上げていくような展開になると予想しています。阪神にしろ、ヤクルトにしろ、パ・リーグのチームにあまり勝てず、イライラしているというか、ものすごくストレスが溜まっていたと思うんです。勝ち越した巨人にも、一気に抜け出すパワーはまだないような気がします。
――先発ピッチャー陣の安定しているチームが有利になりそうでしょうか。
高木 巨人では戸郷、阪神では髙橋、ヤクルトでは(6月14日の)ソフトバンク戦でプロ初完封勝利(レギュラーシーズンでは初)を挙げた奥川恭伸(交流戦2勝1敗、防御率1.71)もカギを握るひとりですね。ヤクルトは高梨裕稔が故障で離脱中なので、奥川にかかる期待が大きいと思います。これから体力面で苦しくなる夏場に入っていきますが、各チームともにローテーションや投手起用がカギを握りそうです。
(パ・リーグ編;混戦パ・リーグの後半戦、投打のキーマンを高木豊が解説 パワーや技術でセ・リーグを圧倒した選手がズラリ>>)
【プロフィール】
高木豊(たかぎ・ゆたか)
1958年10月22日、山口県生まれ。1980年のドラフト3位で中央大学から横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。二塁手のスタメンを勝ち取り、加藤博一、屋鋪要とともに「スーパーカートリオ」として活躍。ベストナイン3回、盗塁王1回など、数々のタイトルを受賞した。通算打率.297、1716安打、321盗塁といった記録を残して1994年に現役を引退。2004年にはアテネ五輪に臨む日本代表の守備・走塁コーチ、DeNAのコーチを2012年から2年務めるなど指導者としても活躍。そのほか、野球解説やタレントなど幅広く活動し、2018年に開設したYouTubeチャンネルも人気を博している。
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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