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【プロ野球】セ・リーグの新人王候補左腕を星野伸之が分析 阪神とヤクルトのルーキーはどこがすごい? (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――ピッチングのテンポもいいですし、足を上げるタイミングを少し変えるなど、いろいろな工夫も見えます。

星野 そうですね。それと、ルーキーで普通にやれている、戦力になっていることはすごいですよ。プロで何年も投げているような雰囲気がありますね。バッター目線でボールの出どころが見にくい感じもありますし。ただ、一番印象に残っているのは、やはりベース上のボールの強さです。球速はそこまで速いわけではないのですが(今季の最速は147キロ)、少し甘いボールでもけっこうファウルをとれていましたから。

――今シーズンは先発もリリーフも経験していますが、それぞれに適正を感じますか?

星野 先発でもリリーフでも、浮き足立つことなく自分のピッチングができているように感じます。シーズン序盤にリリーフで使われ始めた頃からしっかり抑えていましたし、準備の仕方なども上手なんじゃないですか。

 ただ、2イニング投げた試合のあと、中1日で1回1/3を投げさせたりしていたので、「こんな感じで使うのか」とちょっとびっくりもしました。「藤川球児監督は、伊原の肩のスタミナがどれくらいあるのかを見ていたのかな」とは思っていましたけどね。結果的には回またぎを含めてリリーフで6試合投げ、それをクリアした直後に先発ピッチャーとしての調整に入っていましたから(4月20日に初先発。初勝利を挙げた)。

――ストレートのほか、カットボール、スライダー、チェンジアップなど多彩な変化球を操りますが、印象的な球種は?

星野 やはりストレートですね。先ほどベース上での強さがあるというお話をしましたが、実際に強かった。リリーフの時もずっと点を取られませんでしたし、「ハートも強いんだろうな」と思っていました。今年の経験を糧に、来シーズンはさらなる飛躍が期待できるピッチャーです。

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