【PL学園・同級生トーク】平石洋介と上重聡、お互いの第一印象は「これだけレベルの高い人がいるのか」「走攻守の三拍子がそろっている」 (2ページ目)
【ともにPL学園へ】
――その後、PL学園に進学する時はふたりで話し合ったりしたのですか?
上重 たしか平石は、2年生の時にすでにPLから話が来ていたはずです。八尾フレンドからは毎年だいたいふたりぐらいがPLに行く流れがあったので、チームで一番うまい平石も行くだろうなと思っていました。
そうすると残りの枠はひとつじゃないですか。私も実は、ちょっと早めにPLから声をかけていただいたんですが、3年生の時にPLのスカウトの方が観に来た試合でボコボコに打たれてしまいまして、いったん白紙になったんです。ただ、平石と違って勉強ができたので......。
平石 そこは否定しない(笑)。
上重 親からは無理にPLに行かず、勉強と野球の強いところに行ったほうがいいんじゃないかと言われたんですが、やっぱりどうしてもPLに憧れがありました。中学3年生の時に見た甲子園で福留孝介さんが活躍されていて、「かっこいいなPL」と思って「やっぱりいきたい」と思ったんです。
そして、中学最後の大会で、PL進学が決まっていた選手のいるチームと対戦があったんです。そこにPLのスカウトの方も観に来て、「ここで抑えたらもう1回PLへの道が復活するぞ」と言われたので、全力で投げて、そのバッターから2三振を奪って、最後の最後に逆転でPLに入りました。なので、平石とはちょっと違う感じですね。
平石 そもそも僕は聡がPLに来ると思っていなかったんですよ。勉強ができたので、PLって道は選ばないだろうなと思っていたんですね。でもフタを開けてみたら、「聡がPL!」って。うれしかったですけどね。
【中学時代、頭がよかったのは? モテたのは?】
上重 平石とは中学の時に同じ塾に通っていて、私は一番上のAクラスで、平石は一番下のCクラスにいたんです。Cクラスは授業の時間が早いので、夕方4時ぐらいから始まるんです。ただ、平石は野球の練習があるので無理を言って、遅くに始まるAクラスに来ていたんですけど、チンプンカンプンだったんですよね(笑)。
平石 全然わからない状態ですよ(笑)。なんでこのクラスに行かなあかんねんって。
上重 授業の最後に問題を解いて答えが合えば帰れるってシステムなんですけど、平石はなかなか帰れないんですよね。
平石 だって問題が解けないですもん。「はよ、答え教えろ」とか言いながらね。
上重 そんな中学時代ですね。野球も塾も一緒だったんです。エピソードとしては、中学野球で普通はないと思うんですけど、相手チームのお母さんが平石のファンになるというか、わが子がいるのに平石の写真を撮って追っかけみたいになるんです。それに嫉妬ですよね(笑)。
――モテたのは平石さん?
上重 これはもう......はい。歴代の彼女も知っていますけど(笑)。(明石家)さんまさんの番組にも出て、中学生で。
平石 『さんまのナンでもダービー』って番組に出させてもらったんです。
上重 さんまさんが「これはスーパー中学生やから、この平石って名前を覚えていたら、将来プロで必ず聞く名前やで」みたいなことを番組で言っているんですよ。それを見て「いいなぁ」と思っていました。
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