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【プロ野球】今中慎二が説くCS争いのために必要な「勝負」 今はめったに見ないリリーフの3連投も「やってみる価値はある」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――どんどん勝負をかけていくべき?

今中 そろそろムチを入れていかないと、置いていかれてしまいます。勝負をかけていかないといけない試合がどんどん増えていくと思います。「勝負をかけてやられるなら仕方がない」と割り切っていくべきなんじゃないのかなと。

 先のことを見据えてというスタンスでいると置いていかれる気がします。今までそういう傾向がけっこう見られたので。「勝負は9月に入ってから」などとよく言いますが、チームによって立場は違う。そのあたりをどう考えていくかだと思います。

 ヤクルトはまだ下にいますが、7月中旬から後半にかけて8連勝していますし、村上宗隆や長岡秀樹が戦列に復帰して、今後も連勝する要素は出てきている。CSに出場するチームはみんな勝率5割以下かもしれませんし、ヤクルトに負けると状況が不利になっていきそうです。

【団子状態の4チームが抜け出すために必要なのは?】

――2位の巨人から5位の中日まで6.5ゲームと、あまり差がありません。

今中 8月は4位の広島と9試合ありますし(現在6試合を消化して2勝4敗)、中日の当面のライバルは広島じゃないですかね。頑張って広島より上にいかなければいけませんが、その広島には苦戦しています。正直、広島のほうがピッチャーの事情はきついと思いますが、接戦をことごとく落としてしまっています。

――巨人や、3位のDeNAはどう見ていますか?

今中 DeNAは牧秀悟の離脱が痛いですね。タイラー・オースティンが戻ってきているとはいえ、調子が上がるかどうかはわかりませんし。ただ、中日の打線がDeNAのピッチャー陣をなかなか打てないんです。対戦成績の悪さ(6勝11敗)の主な要因でしょうね。

 巨人は岡本和真が戻ってきましたが、彼の離脱は相当大きかったんじゃないですか。吉川尚輝も離脱中ですしね。とにかく、どのチームも決定打がないんです。

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