大谷翔平の投球スタイルは2023年から変化したのか? 真中満と五十嵐亮太が考察する (3ページ目)
――フォークは肘に負担がかかりますか?
五十嵐 実はそうでもなくて。昨日、山本昌さんと番組でご一緒して、フォークボールでも負担のかかる投げ方とかからない投げ方っていうのを、話したんですよ。で、結局投げる時にこっち側(内側)に負担がかかる投げ方っていうのはやっぱスライダー系とかフォークとか。ストレート系っていうのは投げた時に自然と外旋するので背中に(負担が)かかるんですよ。だから、なるべく背中を使って投げれば、負担がからないよねって。山本昌さんは肘の故障をしたことないんです。
昌さんとか(腕を)返すの早いんです。もちろん背中とかうしろ側は張るんだけど、肘の負担は減らせる。そのフォームのなかでどういう球が投げられるのかを見つけるピッチャーと自分が投げたいボールをイメージして、フォームが近づいてくっていうパターンもある。負担はかからないように投げることはたぶんわかってるんですよ。でも、いざ抑えようと思ったら大谷選手も(負担のかかる)そういったボールを選択するんじゃないかな。
大谷選手って一応力を抑えようと思ってたけど、出ちゃったタイプじゃないですか。ただ最初のライブBPでもいきなり97マイル出ていたのでね。それぐらいで試合で投げようと思っても、結局100マイル出た。ガッと入り込んだ時にはもう抑えられないんですよ。
真中 でもそれってみんなそうだよね。あの舞台で投げたらさ。
五十嵐 そうですね。でも大谷選手って出力がすごいじゃないですか。だからそれを抑えようって思ってもやっぱり無理。もちろん、慣れてきて試合感覚を掴んでくれば、抑えられるのかもしれないですけど、どう調整していくのかなって思います。
真中 ここから、球数が増えたり球種が増えたり......。
五十嵐 どこかのタイミングで、これ使えるなっていうボールが見えてくるだろうし、それが何なのかっていうところですよ。
真中 そうだね。
Profile
真中満(まなか・みつる)/1971年1月6日、栃木県大田原市出身。1992年にドラフト3位でヤクルトスワローズに入団。2001年にはリーグ優勝、日本一に貢献。2014年からはヤクルトの監督を務め1年目でリーグ優勝を達成。現在は野球解説者として、テレビやYouTubeなど幅広く活躍している。
五十嵐亮太(いがらし・りょうた)/1979年5月28日、北海道出身。1997年にドラフト2位でヤクルトスワローズに入団。リリーフエースとして活躍し、メジャーでもプレー。2013年にはソフトバンクに移籍し日本一に貢献。2020年に現役を引退。現在は野球解説者として、テレビやYouTubeなど幅広く活躍している。
大谷翔平 (おおたに・しょうへい)
1994年7月5日生まれ。岩手県水沢市(現・奥州市)出身。2012年に"二刀流"選手として話題を集め、北海道日本ハムからドラフト1位指名を受けて入団。2年目の14年にNPB史上初の2桁勝利&2桁本塁打を達成。翌年には最多勝利、最優秀防御率、最高勝率の投手三冠を獲得。
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