星野伸之のパ・リーグ順位予想 打倒・ソフトバンクへ上位に進出しそうなチーム、心配が多いチームは? (4ページ目)
【6位予想:楽天】
――三木肇新監督率いる楽天を最下位と予想した理由は?
星野 楽天は監督が頻繁に代わりますよね。三木監督の場合はファームで指揮を執っていましたし、2020年には一軍の監督経験もあるので選手がある程度慣れている部分はあるかと思うのですが......以前のオリックスが頻繁に監督を変えて低迷していたので、どうしても気になってしまうんです。
昨季は交流戦で優勝していますし、しぶといバッターが多くて打線には怖さはあると思います。ただ、交流戦で優勝した後に勢いに乗り切れなかったり、チームとして心配な部分もあります。
――ドラフト1位ルーキーの宗山塁選手(明治大)が入り、内野陣の層は厚くなりましたね。
星野 宗山はおそらく開幕からショートで使っていくと思います。小深田大翔や村林 一輝、伊藤裕季也らもいますし、確かに宗山が入ったことで内野陣に厚みが出てきました。
心配なのは先発陣です。早川隆久、藤井聖は計算できると思いますが、計算できるピッチャーの枚数が足りません。先発ローテーションのやり繰りに苦労しそうです。
【プロフィール】
星野伸之(ほしの・のぶゆき)
1983年、旭川工業高校からドラフト5位で阪急ブレーブスに入団。1987年にリーグ1位の6完封を記録して11勝を挙げる活躍。以降1997年まで11年連続で2桁勝利を挙げ、1995年、96年のリーグ制覇にエースとして大きく貢献。2000年にFA権を行使して阪神タイガースに移籍。通算勝利数は176勝、2041奪三振を記録している。2002年に現役を引退し、2006年から09年まで阪神の二軍投手コーチを務め、2010年から17年までオリックスで投手コーチを務めた。2018年からは野球解説者などで活躍している。
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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