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佐々木朗希のメジャー挑戦を受けて清水直行が提言 ポスティングやFAのシステムは「見直しが必要」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

 時代に合わせてそういう制度ができた歴史があるわけですし、今回も球団と佐々木だけじゃない部分にもっと目を向けなければいけないんじゃないのかなと。野球だけではなく、あらゆるスポーツにおける契約の根幹と言ってもいいような部分ですから。

【考えられる改善案は?】

――ポスティングシステムの見直しが必要な部分とは?

清水 現状では実績は関係なく、所属球団が認めさえすればポスティングは可能ですよね。認めるうえでの明確な基準がないので、「佐々木だから認められたのか?」「今後、ほかの選手も同じことができるのか?」という問題が出てきてもおかしくないです。

一方でメジャーの25歳ルール(メジャーの球団が25歳未満もしくはプロ6年目未満の海外の選手を獲得する場合、契約金や年俸の総額が制限され、入団時にマイナー契約しか結べない)があるため、選手が移籍を希望しても移籍金が抑えられてしまう問題もありますよね。それと、海外FA権を獲得するまでの期間(一軍の出場選手登録日数145日を1年と換算し、通算で9年)が長すぎると思っています。

――近年、プロ野球選手会はFA取得年数を国内、海外、大学・社会人出身、高校出身などの条件を問わず、一律で6年に短縮することを要望したりもしています。

清水 そうですね。振り返ってみれば、1993年オフにFAが初めて導入されて以来、選手会はこれまで長い時間をかけて選手の権利を主張し続け、FA権取得までの年数を少しずつ短縮してきました。約30年にわたってさまざまな改革がなされてきたわけですが、再び見直すタイミングがきているんじゃないのかなと感じます。この際、ポスティングシステムとFA権取得までの年数を併せて見直してみてもいいのかもしれません。

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