【日本シリーズ2024】DeNA連敗脱出 桑原将志が呼び込んだ勢い 「チャンスのあとにチャンスを作れ」 (3ページ目)
【チャンスのあとにチャンスを作れ】
その後はケガ明けのエース東が10安打を浴びながら、無四球で7回まで0を並べる粘投。一方、攻撃陣は3回無死1、2塁。4回1死2、3塁とチャンスを作りながらも得点には至らず。
手放しそうになる流れを紙一重のところでなんとかつなぎ止めていくと、5回またしても先頭バッターの桑原が代わったばかりのソフトバンク2番手大津亮介の2球目をレフトスタンドに運び追加点。さらに無死満塁と攻め立てると、筒香嘉智の犠牲フライで3点目を挙げた。
石井琢朗コーチは「まだまだ、あと一本が出ないね」とは言いつつ、このシリーズでやっと手に入れた「流れ」を死守したことを評価する。
「毎回のようにチャンスを作っても点が取れなかった。もちろん、チャンスのあとにはピンチがあるとは言うんです。だけど今日はチャンスを逃しても、『もう一回チャンスを作れ! ダメだった。もう一回!』と、チャンスのあとにチャンスあり。『チャンスのあとにチャンスを作れ』の精神でいけたことが相手に流れを渡さなかった要因でしょう。
向こうは10安打。こっちは6安打だけど、四球を8つ取れているでしょ。点が取れなくても相手の守備の時間を長くすることで、流れを与えないですんだのかなって。ただね、チャンスを逃し続けているといい加減、野球の神様にもそっぽを向かれてしまうからね。本当に紙一重。そんな時にまた桑の一発が風穴を開けてくれましたからね」
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