清水直行がロッテの「日替わり打線」を分析 成長曲線上向きの藤原恭大ら飛躍に期待の若手は?
清水直行が語るロッテの現状 野手陣
(投手陣:新加入のサイ・ヤング賞投手、若手リリーフへの期待>>)
清水直行氏に聞く、CS進出を目指すロッテの野手編。9月5日時点でチーム打率.250 (リーグ2位)、423得点(リーグ3位)と上々だが、今季に成長を感じている選手や、日替わりで変わる打順についての見解を聞いた。
好調を維持するロッテの藤原 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る
【日替わり打線が機能する条件】
――ピッチャーに続いて野手陣についてお聞きします。現状をどう見ていますか?
清水直行(以下、清水) "打線は水物"といったらそれでおしまいなのですが、ほとんどの選手が同じ時期に不調に陥る傾向がありますよね。そんななか、藤原恭大はよくなりました。満塁の場面で力んで、明らかなボール球を振って三振したりすることもありますが、そういった壁をもうひとつ、ふたつ越えられたら、どんなピッチャーと対戦しても戦えるぐらいのところまではきているのかなと。成長曲線が上向きの軌道になった印象です。
――藤原選手は1番、3番、9番など任される打順が頻繁に変わっていますが、固定したほうがいいでしょうか。
清水 藤原に限らず、ロッテはほとんどの選手がいろいろな打順を任されることが多いですよね。選手によっては、固定してくれたほうがやりやすい場合もあると思います。それは「毎試合3番に固定してほしい」といったことではなく、「中軸のどこか」だったり、ある程度の固定を望む選手はいるんじゃないか、というニュアンスです。
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