ロッテ優勝へのキーマンは誰か 清水直行はサイドスローの若手右腕や復調気味の安田尚憲などに期待
清水直行インタビュー 後編
ロッテのリーグ優勝に向けた投打のキーマン
(前編:佐々木朗希の暴投増加に思うキャッチャーの責任 シーズン後半戦に向けた課題>>)
今シーズンのロッテはシーズン開幕前の下馬評は低かったが、オールスター前までに42勝32敗4分、首位のオリックスを3.5ゲーム差で追うリーグ2位につけている。ここからリーグ優勝へと突き進むための、後半戦の投打のキーマンを、ロッテの元エース・清水直行氏が語った。
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【復調に期待の先発、今後に期待の若手たちも】
――ロッテがリーグ2位につけている要因のひとつに、ピッチャー陣の頑張りがあると思います。後半戦に向け、ピッチャー陣のキーマンを挙げるとすれば?
清水直行(以下:清水) 佐々木朗希(7勝2敗)と種市篤暉(6勝4敗)は、僕の中で"別格"と位置づけています。やってもらわないと困る、計算できるピッチャーですから。なので、キーマンを挙げるとすれば、その周りを支える西野勇士、小島和哉、C.C.メルセデスなどになる。もしくは、ファームからもう1、2人くらい出てくるか、ということになりますが、「立て直してほしい」という意味で注目しているのは小島ですね。
直近の試合(7月15日の楽天戦)で5失点するなど、ここ5試合で5失点以上の試合が4試合あり、どんどん防御率が悪くなっている。疲れもあると思いますが、復調してもらわないといけません。
――シーズン序盤が特にそうでしたが、ロッテは佐々木投手に勝ちがつくと乗っていく傾向がありますね。
清水 ロッテは佐々木が投げる試合は落とせません。それが、オリックスやソフトバンクと競り合っていくための"絶対条件"。同じような理由で種市が投げる試合も落としたくないですね。特にオリックスはピッチャー陣が強力で、リーグを連覇しているチームなので、シーズンの勝負どころや勝ち方を知っています。対抗していくためには、やはり2人の活躍が欠かせません。
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