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DeNAのドラ1ルーキー・松尾汐恩の大胆不敵「プロのボールに慣れてきた。3年後のWBCを目指したい」 (4ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • photo by Koike Yoshihiro

 まさに野球漬けの日々といった感じではあるが、そういえば先月、日本中を大いに沸かせたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は見たのだろうか。

「はい、時間がある時は見ていました。世界一になって素直にすごいなって思いましたね。印象に残っているのは同じチームの牧(秀悟)さんのホームランや今永(昇太)さんのピッチング。身近な先輩たちの活躍を見て、すごく感動しました。いつかは自分もあの舞台で戦いたいって思いました」

 高揚感のある力強い言葉。「それは3年後のWBCですか?」と尋ねると、松尾は「はい、目指したいですね」と言って頷いた。

 目下急成長をしている様子の松尾だが、一軍昇格を目指すことはもちろん、なにか短期的な目標はあるのだろうか。

「試合ごとにスキルアップしていくことを目指しているので、そのなかでひとつでも多く結果を残せるようにしていきたい。一番の課題はキャッチャーとしての成長だと思いますので、日々頑張っていきたいと思います」

 まだプロとしては駆け出しだが、無限の可能性を秘めたキャッチャーであることは間違いない。はたしてどんな成長曲線を描くのか、松尾の今シーズンを追い続けていきたい。

著者プロフィール

  • 石塚 隆

    石塚 隆 (いしづか・たかし)

    1972年、神奈川県出身。フリーランスライター。プロ野球などのスポーツを中心に、社会モノやサブカルチャーなど多ジャンルにわたり執筆。web Sportiva/週刊プレイボーイ/週刊ベースボール/集英社オンライン/文春野球/AERA dot./REAL SPORTS/etc...。現在Number Webにて横浜DeNAベイスターズコラム『ハマ街ダイアリー』連載中。趣味はサーフィン&トレイルランニング。鎌倉市在住

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