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WBCは「初戦・大谷翔平、2戦目・ダルビッシュ有」となるのか。五十嵐亮太が考える投手陣のローテ 第二先発や抑えに適任の投手も挙げた (3ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Kyodo News

【中継ぎ、抑え、何でもできる伊藤大海に大きな期待】

――先ほど話に出た「第二先発」についてはどうお考えですか?

五十嵐 戸郷翔征(巨人)、伊藤大海(日本ハム)、今永昇太(DeNA)、宮城大弥(オリックス)、高橋奎二(ヤクルト)投手ら何人もいますけど、僕は伊藤投手に注目しています。彼がよければ、中継ぎ、セットアップ、抑えと幅広く何でもできるし、他の選手の調子によってはその可能性もなくはないとも思っています。どこのポジションでもしっかり役目を果たしてくれそうな期待がありますね。

――国際大会では、普段とは異なる起用法も当然あります。そのあたりの難しさも大きいでしょうね。

五十嵐 正直、中継ぎ、抑え、いずれにしても、先発陣の顔ぶれが大谷、ダルビッシュ、佐々木、そして山本投手ですから、このピッチャーたちの後を投げるのは本当に難しいし、プレッシャーも大きいと思いますよ(笑)。でも、このメンバーの中で中継ぎ、抑えで結果を残すことができれば、今後の成長具合を考えるとひと回りもふた回りも大きくなれる。そんな環境ですね。

――準決勝、決勝はマイアミの、かつてのマリーンズ・パーク、現在のローンデポ・パークで試合が行なわれます。五十嵐さんもマイアミで試合をしていますが、気温や湿度、あるいは空気が薄い、ボールが飛ぶなど、何か特徴はありますか?

五十嵐 マイアミはアメリカ西部と比べて、湿度はそんなに低くないんです。だから、ピッチャーからしたら、ボールと指先がなじみやすい。投手としては絶対にマイアミのほうがいいですね。乾燥していると滑りやすいですし、ボールも飛びやすい。実際に西部のほうがホームランも多いですからね。もちろん、それは相手チームも同じ条件だけど、日本人投手にとっては好条件だと思います。

――いずれにしても、早々たるメンバーが並んでいます。ぜひ、侍ジャパン投手陣の活躍を期待したいですね。

五十嵐 僕もテレビ解説で球場に行くんですけど、本当に楽しみです。16日の準々決勝は試合中のリポートを担当しますが、1球、1球、ひとつも見逃したくない。ぜひチーム一丸となって、WBC優勝を勝ち取ってほしいです。

(理想オーダー編:鈴木誠也が抜けた侍ジャパンはどうなる?理想のオーダーと大谷翔平が「必然的に」チームの中心になる理由>>)

【プロフィール】
五十嵐亮太(いがらし・りょうた)

1979年5月28日、北海道生まれ。千葉県の敬愛学園高等学校から、1997年にドラフト2位指名でヤクルトに入団。クローザー転向後、最優秀救援投手や優秀バッテリー賞を獲得したほか、2004年には当時の日本人最速タイ記録となる最速158kmを記録した。その後、MLBに挑戦し2010年からメッツ、パイレーツ、ブルージェイズなどを渡り歩く。2013年に日本球界に復帰し、ソフトバンク、ヤクルトで活躍。2020年のシーズン限りで引退した。現在は野球解説者として多方面で活躍している。

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