初代WBC侍ジャパンの西岡剛が振り返る、アメリカ戦のタッチアップ、韓国戦での「完璧」な一発、気まずかったシャンパンファイト (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • Photo by 日刊スポーツ/アフロ

――カウント2-1からの4球目。思いきり振り抜いた打球が、あっという間にレフトスタンドに吸い込まれました。西岡さんの意地を感じた、ライナー性のすごい当たりでした。

西岡 めっちゃいい当たりでしたし、完璧でしたね。

――1勝2敗の成績ながら第2ラウンドを突破し、3度の対戦となった準決勝の韓国戦、決勝のキューバ戦に勝利し、WBCの初代王者となりました。大会後のシャンパンファイトは盛り上がっていましたね。

西岡 実は、あまり覚えていないんです......。当時のチームには30歳以上の先輩方が多く、大会中の移動のバスなどでもそうでしたが、なかなか自分からは話しかけづらくて。シャンパンファイトもどこか気まずくて、年齢が近かった青木宣親さん(ヤクルト)やムネリン(川﨑宗則/ソフトバンク、ブルージェイズなど)たちと、隅っこのほうで盛り上がっていたような気がします。

 特にムネリンとは二遊間を組んだりもして、僕のことをいろいろとサポートしてくれました。NPBを離れてからもBCリーグ(栃木ゴールデンブレーブス)では同じチームでプレーしましたし、何かと縁がありましたね。

【プロフィール】
◆西岡剛(にしおか・つよし)

1984年7月27日生まれ。奈良市出身。2002年のドラフト1位で大阪桐蔭高からロッテに入団し、2005年、2010年の日本一に大きく貢献。その後、大リーグ挑戦を経て2013年に阪神入り。2019年からはBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスでプレーし、2022年からは九州アジアリーグの北九州下関フェニックスの選手兼任監督を務めている。NPB通算で1125試合に出場、打率.288、61本塁打、383打点、196盗塁。首位打者と最多安打が1度ずつ、盗塁王2度。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞3度。2006年WBC、2008年北京五輪日本代表。

◆西岡剛さんのYouTubeチャンネル

西岡剛 チャンネル」>>

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