侍JAPANのエースや抑えは誰か。山本昌が東京五輪に挑む24人を選んだ (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Koike Yoshihiro

 中継ぎ右腕は、ストレートで空振りを取れる平良、安定感の出てきた又吉を。又吉は今まで力んで投げていたのが、リラックスしてリリースにつなげられるようになっています。コントロールがよくなっていますし、貴重なサイドスローという個性を生かしてもらいたいですね。

 中継ぎ左腕は中川と岩崎を選ばせてもらいました。とくに中川はブルペン陣に必要だと感じます。左の強打者に対して、外に逃げていくスライダーを高い精度で投げられる。左腕が少し変則的な角度から出てきて、岩瀬仁紀(元中日)に近いところもあります。

【野手スタメン】
1番 ④ 菊池涼介(広島/右投右打)
2番 ⑧ 柳田悠岐(ソフトバンク/右投左打)
3番 ⑦ 吉田正尚(オリックス/右投左打)
4番 ⑨ 鈴木誠也(広島/右投右打)
5番 ③ 村上宗隆(ヤクルト/右投左打)
6番 ⑤ 大山悠輔(阪神/右投右打)
7番 DH 浅村栄斗(楽天/右投右打)
8番 ② 森友哉(西武/右投左打)
9番 ⑥ 源田壮亮(西武/右投左打)

【控え野手】
捕手 梅野隆太郎(阪神/右投右打)
内野手 周東佑京(ソフトバンク/右投左打)
内野手 今宮健太(ソフトバンク/右投右打)
外野手 栗原陵矢(ソフトバンク/右投左打)

 国際大会では、今まで日本で見たことがないような投手が出てきます。とくに左投手にそんな印象があり、同じ人間とは思えないほど体の大きな投手や、奇妙な曲がりの変化球をもっている投手も出てきます。

 日本代表に選ばれるだけの左打者なら、本来は左投手を苦にしない打者ばかりです。でも、初見では打ち崩すのが難しい投手も登場してくるだけに、なるべく左打者を並べずに右打者とジグザグに打線を組めるのが理想です。

 捕手は打力の高い森を正捕手、守備力が高くて勝負強い梅野をバックアップに。守備力を考えると、甲斐拓也(ソフトバンク)や木下拓哉(中日)も捨てがたい人材です。

 内野陣では、坂本勇人(巨人)の右手親指骨折による離脱が非常に痛いです。日本の野手陣は左の強打者が多いなか、貴重な右打者で守備力も高い。本来であれば、2番・遊撃に入れたい選手でした。

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