楽天5位・入江大樹は「映える男」。MLBのショート級の守備は必見! (2ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Kyodo News

 これまでの日本人の遊撃手は、どちらかというと股関節やひざ、足首を有効に使って、打球に対して低く入って、確実に捕球してから送球するのがオーソドックスな型だった。ただ入江のように腕を伸ばせば捕れるのであれば、無理に型にはめこまなくてもいいのではないか。

「ウチだって、入江の守備力や長打力は評価していましたけど......攻守交代の時のあのダラダラした感じがどうしてもピンとこなくて」(ベテランスカウト)

井端弘和に聞く「現役最強ショート」は誰か>>

 手足の長い選手は同じスピードで動いても、小柄な選手よりも動きが緩慢に見えてしまう。それもまた、日本人離れしたプレースタイルの一端ではないか。

 そんな入江の「メジャーのショート」みたいなフィールディングをひとりでも多くのファンに見てほしいと思う。間違いなくグラウンドで映えるショートになってくれることだろう。

「メジャーで活躍した長身のショートは、みんな下半身が抜群に強かった。長い手足が最大の武器になることを知っていたんだろうし、逆にトレーニングをおろそかにすれば急激に衰えることも知っていたんだろうね」

 このベテランスカウトからの"金言"を、入江への贈る言葉としたい。

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