球場で流しそうめん、金田正一伝説。元ロッテ応援団員が明かすトンデモ話 (5ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――川崎球場に対する思い入れも強かったんじゃないですか?

「それは何とも言えませんね。東京スタジアム、宮城球場(現在の楽天生命パーク宮城)を中心に主催試合を行なっていた仙台の時代(1973年~1977年)も見てきましたが、1988年に東京ドームができて、川崎球場はいっそう年季を感じる球場になった。同じプロ野球とは思えないほどで、『移転してきれいな球場でやれるようになるならいいな』と思っていましたし、千葉はすごく野球熱がある場所なのを知っていましたから。

 移転する前年、ロッテオリオンズが千葉マリンスタジアムで試合をした際に僕も球場に行ったんですが、すごく手応えがよかったんです。お客さんに『(ロッテが)千葉に来るなら応援するから!』なんて言ってもらえたりして、『ここならいいな』と思っていました。でも、やっぱりチーム名が変わってしまうのはつらかったですよ。プレーする選手は同じなんですけどね」

【プロフィール】
■横山健一(よこやま・けんいち)
1963年生まれ。東京都出身。ロッテオリオンズ内野応援団を経て、1986年にロッテ本社に入社。1993年~2015年は千葉ロッテマリーンズ球団職員(スタジアム部部長など歴任)。2018年~2019年は日本プロ野球OBクラブ事業部部長を務めた。

(後編につづく)

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