真中満「僕にはできない」。ヤクルト高津監督の采配に「すごく攻撃的」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 真中氏は、高津監督の積極的な若手投手の起用に注目し、清水昇(2年目)と寺島成輝(4年目)(※)の名前を挙げた。2人は共にドラフト1位で入団した投手。清水は、開幕から一時、11試合連続無失点を記録するなど好調で、寺島もプロ初勝利を得たほか、リリーフとして安定感を見せた。
※寺島は7月27日に1軍出場選手登録抹消

「高津さんは若手の素質をよく把握しています。清水は昨年もかなりいいボールを投げていたのでやってくれそうな感じがありました。寺島は僕の監督時代に高校から1位指名でプロ入りしました。周囲からの期待値がかなり大きく、入団1、2年目で出てこないと『何してんだ』というように思われて、少し気の毒な部分はありましたが、年齢的にはまだ今年で大学4年の歳。若いことを考えれば順調に成長していると思いますよ」

 さらに真中氏は、中澤雅人(11年目)についても触れた。昨年は1軍登板が1試合だけだったベテラン左腕だ。

「中澤はいい役割を果たしています。先発が早い回で降りた後、中継ぎとして試合を立て直している。中澤はこれまでに上から投げたり、横から投げたりと、フォーム改良などいろいろなことに取り組んできました。僕もそういう過程を知っているだけに、活躍は本当にうれしい。中澤のような選手を1軍に引き上げられるのは、やはり高津監督が2軍選手をしっかりと見てきたからこそですよね」

 また、真中氏は、投手出身の高津監督ならではのピッチャーの登板間隔にも言及した。

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