2020.06.09

松永浩美から小久保裕紀、内川聖一へ。
根本陸夫が仕組んだリーダー継承

  • 高橋安幸●文 text by Takahashi Yasuyuki
  • photo by Sankei Visual

「あの94年は、自分の野球人生のなかでいちばん充実していた年だった。阪急でも充実感はあったけど、あの時はFAでの移籍に始まって、いろんな意味で達成感もあったから。これでこのチームが勢いに乗ってくれたらいいな、という思いはありました。だから、自分を誘ってくれた根本さんとの歴史は浅いんですけど、いちばん重たかったかな」

 翌95年、新たに王貞治が監督に就任したチームに、松永が望んだ勢いは出なかった。松永自身、ケガもあって徐々に出番が減少し、97年限りで退団。その後、MLBに挑戦するも夢は叶わず、現役19年で引退したが、松永がホークスに伝えた野球は、今なお生き続けている。

つづく

(=敬称略)

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