ロッテドラ5、評価がうなぎ上り。
恩師が語る福田光輝「豪打の秘密」 (2ページ目)
青木監督は、福田のバッティングについて次のように語る。
「一般的に右投げ左打ちの選手は、幼少期に親や指導者に勧められて転向した、いわば"つくられた左打者"であることが多く、利き手が引き手になるから、前捌きになる選手が多いんです。だけど、福田はもともと左利きだったこともあって、利き手が押し手になるから、差し込まれてもそこからバットを押し込んでボールを運ぶことができるんです。それが逆方向にも長打が打てる要因だと思います」
福田は少年野球の時に、守るポジションの幅を広げるために左投げから右投げに矯正し、現在の"右投左打"になった。
「左投げのままだとピッチャーかファースト、外野しかないじゃないですか。『それだと試合に出るチャンスも少ないし、やっていて面白くない』(福田)ということで、右投げを練習したそうです」
青木監督は、もともと左利きの"右投左打"である福田を、プロのスカウトたちに売り込んだ。
「つくられた"右投左打"の野手は(スカウトが)嫌がるんですけど、『福田はもともと左利きの選手ですから、しっかりボールを押し込めます。だから、逆方向の打球も伸びるんです』とスカウトの方に説明させていただきました」
また、3月24日に行なわれた打撃練習では、打撃投手を務めた最速163キロ右腕・佐々木朗希のボールを左中間席に運んで、あらためて速いボールにも力負けしない自身のセールスポイントをアピールした。
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