ロッテ・鈴木大地、泣きそうになってからの今季前半の好調を自己分析 (3ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

──他に、雰囲気が変わったチームはありますか?

「今季から平石(洋介)監督が指揮を執る楽天でしょうか。監督が率先して、タイムリーが出たときにベンチを乗り出してガッツポーズする姿や、打者にデッドボールが当たった時にグラウンドに飛び出していく様子などが印象的です。阪神の矢野(燿大)監督もそうですが、選手と一緒に感情を表に出しながら指揮をするスタイルが新しいですよね」

──後半戦はより激しい上位争いが繰り広げられることになりそうですが、ロッテのキーマン、とくに若手有望株の選手を挙げるとしたら?

「スタメン、控え、ファームのメンバーを含めてすべての選手が重要ですけど、あえてひとりを挙げるとしたら、育成上がりで4年目のキャッチャー、柿沼友哉ですかね。彼とは自主トレ仲間で、真面目でガッツがあるところもよくわかっています。ロッテの正捕手は田村ですが、5月には一度ケガで戦列を離れていますし、そういった時に安心して投手陣を任せられるくらいに成長してほしいです」

──最後に、後半戦の意気込みを聞かせてください

「順位争いはもちろんですけど、選手たちの必死なプレーにも注目してほしいです。地区予選が佳境を迎えている、"負けたら終わり"の高校野球と比較をされて、プロは"シーズンの結果がよければOK"という見方をされることがありますが、それは違うんです。目の前の1試合の勝敗が順位を左右し、1球で選手の野球人生が変わることもあります。選手たちは毎日の試合に全力で臨むので、それを声援で後押ししてもらえたらうれしいです」

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