社会人7年目は指名漏れに涙。
攝津正がプロ入りに8年要した意外な真実 (4ページ目)
攝津が社会人野球でチームを背負いながら淡々と投げる姿を見ながら、「きっと社会人野球でいい指導者になるんだろうな......」と思ったことがある。その話を作山スカウトにすると、こんな答えが返ってきた。
「試行錯誤しながら辛抱して、努力して、苦労して、プロに入って、ホークスのエースになってくれました。エースになっても裏表のない練習態度。そういうことは、球界全体が知っていますからね。いずれはいい指導者になってくれると思いますよ」
大谷翔平とはちょっと違った輝きの"東北の太陽"が、いったん姿を隠した。いずれ再び、その姿を現すとしたら......胸に秘めた野球への思い。後進に寄せる思いは、我々の想像をはるかに超えるものだろう。そんな日が早く訪れることを願っている。
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