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豪州で好投し元メジャー選手も絶賛。
西武ドラ1左腕の2年目に注目だ (2ページ目)

  • 阿佐智●文 text by Asa Satoshi
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 素材のよさは巨人時代にもプエルトリコのウインターリーグに派遣されていることからもうかがい知ることができる。首脳陣とすれば、何かのきっかけで大化けするのでは......と感じずにはいられないのだろう。

 一方の齊藤は、明治大からドラフト1位で入団しながら、ルーキーイヤーの昨年は16試合に登板して1勝3敗と不本意な結果に終わった。こちらも首脳陣からすれば、なんとかブレイクしてほしい素材である。

 西武としては、オーストラリアで殻を打ち破ってほしいという思いでふたりを送り出したようだが、ともに今シーズンに向けてのきっかけをつかんだようだった。

 例年、西武の選手が派遣されるのはクリスマスまでとなっている。ABLではちょうど前半戦を終えた頃だが、高木は6試合に先発して3勝1敗、防御率3.34、齊藤は11試合すべてリリーフでの登板で、計16回1/3を投げて無失点の好投を見せた。

 とりわけ現地の選手から評価が高かったのが齊藤だ。

「あいつはメジャーでもできる」

 そう語ったのは、昨年の侍ジャパンとのテストマッチで代表チームの正捕手を務めたアラン・デ・サンミゲルだ。その根拠を尋ねると、「だって、ついこの間までヤツらのボールを受けていたんだぜ」と確信に満ちた表情で言ってきた。

 サンミゲルは、2005年から2017年までアメリカのマイナーリーグでプレーし、3Aに在籍していた時は調整中のメジャーリーガーの球を受けていた。それを考えると、単なるリップサービスではないことがわかる。

 そしてサンミゲルの隣にいたルーク・ヒューズもその言葉にうなずく。

 現在、ヒューズはオーストラリア野球連盟のスタッフとして野球の普及やマーケティングの仕事をしながら、ABLでもベテラン一塁手としてプレー。かつてはメジャーリーグでプレーした経験を持ち、ミネソタ・ツインズで西岡剛(元阪神など)と二遊間を組んだこともある人物だ。

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