解説者7人のパ・リーグ予想。1人だけソフトバンク3位予想の根拠は (3ページ目)

  • 田口元義、スポルティーバ●文 text by Taguchi Genki、Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎岩村明憲氏

1位:ソフトバンク
2位:楽天
3位:ロッテ
4位:オリックス
5位:西武
6位:日本ハム

 今年のパ・リーグに関しては、ロッテがどこまでやれるかに注目しています。井口(資仁)さんが監督となり、チームの雰囲気が変わったような気がします。選手の顔ぶれは昨年とほぼ同じですが、監督が代わるだけでまったく別のチームになるもんです。オープン戦を何試合か見ましたが、昨年87敗したチームには思えませんでした。優勝は無理かもしれませんが、3位なら十分に狙えると思います。

 優勝は、今年もソフトバンクでしょうね。選手層が厚いのは当然ですが、選手が勝ち方を知っていますよね。どういうことかと言うと、点がほしいときにしっかり得点し、点を与えたくない場面では守り切ることができる。そういったことを首脳陣が言うのではなく、選手たち同士で共有できている感じがします。ただ目の前のプレーを淡々とこなすのではなく、強弱をつけながら戦っている。相当ハイレベルな野球をしています。1位は揺るがないですね。

 楽天は投手陣が充実していますし、今年に関して言えば「星野(仙一)さんのために」という思いもあるでしょう。楽天の底力に期待して2位にしました。

 4位以下は混戦ですが、オリックスは投打のバランスがいいですよね。ただ、野球が淡白というか緻密さを感じません。選手の能力に頼りすぎている部分があると思います。勢いに乗ったときは豪快に勝つけど、接戦になったときに脆さが出る。それが解消できれば、間違いなくソフトバンクの対抗馬になります。

 西武は、現時点で計算できる投手が菊池雄星だけで、2番手以降に不安があります。ここが確立してくれば上位にくると思うのですが、どこまで失点を防げるかがポイントになるでしょうね。

 日本ハムに関しては、今年は清宮幸太郎をどこまで成長させることができるか......という1年になるような気がします。本当の勝負は来年以降になるのではないでしょうか。

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