試合開始でいきなりピンチ感。茂木&ペゲーロ「1・2番」の恐怖 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 茂木は自身のホームラン数と長打率について、ペゲーロが2番にいることが大きいと語った。

「ペギー(ペゲーロの愛称)が後ろにいることで、素直に僕のバッティングができているんじゃないかと思っています。ペギーの前に、四球でもエラーでもいいから出塁すれば、得点につなげてくれる。そういう気持ちになれるので、すごく助かるんです。打席に入って『シングルより長打を打たなければ......』といった余計なことを考えないですし、無駄な力が入ることもありません。本当にペギーが後ろにいるのといないのとはでは、全然違うと感じています」

 では、対戦相手は楽天の"1・2番コンビ"をどう見ているのか。5月21日、ZOZOマリンスタジアムでの試合前にロッテの田口昌徳バッテリーコーチに話を聞いた。

「プレーボールから3、4番のクリーンアップを迎えるようなものですからね。試合開始からピンチというか(笑)。実際、走者がいるわけではないのでピンチではないんですけど、それぐらいの迫力、恐怖心はあります。機動力はそれほどでもないのですが、ふたりとも積極的に打ってくる打者で、一発もあり、出塁率も高い。長打力を備えているバッターとの対戦は、プレッシャーが違います。長打を打たれないように警戒しすぎるとボールが先行してしまい、ストライクを取りにいこうとするとが甘くなり打たれてしまう。まさに悪循環ですよね。バッテリーとしては、攻めるところはしっかり攻める。とにかく、ファウルでもいいからカウントを稼いで、早めに追い込むことが大切になります」

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