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ラミレス監督の計算。「ユーノウ、優勝には
10勝投手が4人必要だ」

  • 村瀬秀信●取材・文 text by Murase Hidenobu 寺崎江月●協力 cooperation by Terasaki Egetsu
  • 五十嵐和博●撮影 photo by Igarashi Kazuhiro

アレックス・ラミレス横浜DeNAベイスターズ監督 新春インタビュー後編

(インタビュー前編から読む)

昨シーズンはセンターラインを確立させた昨シーズンはセンターラインを確立させた

──「レギュラーはほとんどが埋まっている」と言われた野手陣についてですが、昨年は課題だったセンターラインがセカンド以外は固定され、打線も2番以外はほぼ固まりました。監督の理想は、やはりシーズンの最終盤からCSで見せた「2番・梶谷」の攻撃的な打線になるのでしょうか?

ラミレス(以下、ラミ) 2番・梶谷は監督に就任する以前から、このチームを変えるための理想として考えていた打順です。2番・梶谷、3番・ロペス、4番・筒香。この中軸の並びに1番・石川、5番・ロマックですね。ところが梶谷と石川がケガで出遅れ、ロマックが不振。チームも勝てず、うまくいかない中で梶谷が復帰し、ようやく2番に起用してみたのですが、これもうまくフィットしない。ホームランも打てて、足もある。彼ほどの能力のある選手に代わりはいませんから、どの打順が一番フィットするのか試行錯誤しながら探していました。

 CS出場が決まった後、9月23日のジャイアンツ戦から梶谷を再び2番に置いたのは、梶谷がジャイアンツと非常に相性がいいのと、ジャイアンツ相手なので早い回に点が欲しいという希望があったからです。結果的に、1番・桑原、2番・梶谷、3番・ロペス、4番・筒香の並びがすごくフィットしたのでCSでも継続しました。今季の打線も基本的には、この並びが理想形ではあります。ですが、打順に関しては対戦相手やチーム状況によってケースバイケースになるでしょう。

 2番は戦略上、本当に重要なポジションです。つまり、梶谷を2番に置くことは、バントもエンドランもさせず、戦略なしでフリーに打たせることになります。逆に、ここに違う選手が入るということは、戦略をベースにした野球になるということです。

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