ハマスタの新名物。唯一無二の「セカンドアップ」を見よ! (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by ©YOKOHAMA DeNA BAYSTARS

 塚原氏はセカンドアップの効果についてこう話す。

「本当に軽いウォーミングアップが目的なんです。コンディショニングに関しては、みんな(ナイトゲームの場合)昼くらいから準備をしています。セカンドアップで、体の可動域を上げるとかはありません。音楽が入ることで、選手たちの気持ちが試合に向かってあがっていけばいい。そういう意味で、マンネリ化を避けることも考えて、今日から曲を変えることにしたのです」(塚原氏)

 横浜スタジアム、午後4時50分。「ジャイアンツのバッティング練習時間はあと10分です」。球場にアナウンスが響く。試合用ユニフォームに着替えたベイスターズの選手たちが一塁側ベンチ前に姿を見せれば、約10分間のショータイムの始まりである。

 新しくなったセカンドアップの楽曲リストはこうなっていた。

『レット・イット・ゴー』(イディナ・メンゼル)ストレッチ中
『バイラメ』(ヤンデル/アレックス・センセーション/シャギー)アップ1曲目
『ヴィヴィルミヒダ』(マーク・アンソニー)アップ2曲目

 情熱的なラテンのなかに哀愁漂うリズムに乗って、アップをする選手たちを見ていると、なんだかミュージックビデオを見ているような気分になる。『ヴィヴィルミヒダ』が流れるとロペスとエリアンは手拍子で、ほかの選手へリズムを伝える。『ヴィヴィルミヒダ』はサルサの大ヒット曲で、その歌いだしを翻訳すれば、言語を知るロペスやエリアンがご機嫌になるのもわかるのだった。

『私はこれから笑おう そして踊るんだ そして自分の人生を生きるのだ ラララララ~』

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