投打の日本記録達成へ。三浦大輔が語る「今季初登板に懸ける思い」

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「いつ呼ばれてもいいように準備はしてきた。(先発を)言われたときは気持ちが高ぶった。でも勝ってから喜ばないと。チームが勝てるように投げるだけ」

"ハマの番長"こと横浜DeNAベイスターズの三浦大輔が、今シーズン初めてマウンドに立つ。7月11日からの中日との3連戦の初戦、アレックス・ラミレス監督から先発で行くことを告げられた三浦のハートに火がともった。

球界最年長選手となった三浦大輔球界最年長選手となった三浦大輔 42歳で迎えたプロ生活25年目。昨シーズン、山本昌(元中日)や西口文也(元西武)、和田一浩(元中日)らが引退したことで、三浦はプロ野球最 年長選手となった。春の宜野湾キャンプでは誰よりも多く投げ込みを行ない、健在ぶりをアピール。今シーズンも早いタイミングで三浦の登板機会はあると考え られていた。

 しかし石田健大、今永昇太ら若手選手の台頭により、DeNAの先発ローテーションはリーグ屈指の安定感を誇り、結果、そこに三浦の入り込む余地は残されてなかった。

 数年前、三浦は次のように語っていた。

「チームとして40歳を超えた選手に頼っているようじゃ話にならないんですよ。できれば僕はローテーションの5、6番ぐらいに位置するのがちょうどいい。ただ最近は若い選手も出てきている。だからこっちも刺激を受けるし、『負けヘんぞ!』ってところを見せたいですね」

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