2016.03.06

オリックス中島宏之「俺のショート」に懸ける思い

  • 波佐間崇晃●文 text by Hazama Takaaki
  • photo by Kyodo News

 かつてショートで輝いた男が、再びそのポジションを狙う。昨年オフに登録名を「中島裕之」から「中島宏之」に改め、心機一転活躍を誓うオリックス・バファローズの中島だ。宏之の「宏」という字を辞書で調べてみると、「規模や度量が大きいこと」とある。今年こそは宏大無辺なかつての守備範囲が戻ってくるかどうか、注目が集まっている。

キャンプで軽快な動きを見せていたオリックス中島宏之

 宮崎県清武で行なわれていた春季キャンプでは、ショートでノックを受け、軽快なフィールディングを見せる中島がいた。昨年に比べ随分と絞られた姿からは今シーズンにかける意気込みを感じた。

 昨年のシーズン終了後には、幼馴染でチームメートの山崎勝己を誘い渡米。ロサンゼルスで1カ月にわたって体をいじめ抜いた。山崎が「かなり追い込んだ」と振り返る異例の自主トレは、トレーニング施設で主にフィジカル強化に務めたという。

 1月下旬、昨年までショートのレギュラーを務めた安達了一が潰瘍性大腸炎で緊急入院。現在はすでに退院し、復帰を目指したトレーニングを開始しているが、万全な状態で開幕を迎えることは難しい。

 現在チームでは実績がある中島を筆頭にショートのレギュラー争いが行なわれており、キャンプでは、今年から内野にも挑戦する3年目の吉田雄人、ルーキーの大城滉二や鈴木昂平にもチャンスが与えられた。

 紅白戦と練習試合ではポジションを問わず若手の起用が続いていたが、キャンプも終盤に差し掛かった2月25日の斗山ベアーズ戦では、ショートのスターティングメンバーに中島が名を連ねた。自ら志願しての出場だった。