2016.01.22

谷繁元信が今だから語る「プレーイングマネージャーの苦しさ」

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva 寺崎敦●取材協力 cooperation by Terasaki Atsushi
  • 小池義弘、五十嵐和博●写真 photo by Koike Yoshihiro、Igarashi Kazuhiro

谷繁元信×野村弘樹 対談(2)

 プレーイングマネージャーとなって2年目の昨季、谷繁元信率いる中日は5位に終わった。この結果を谷繁監督はどう受け止めたのだろうか? 横浜ベイスターズ時代にバッテリーを組んだ現解説者の野村弘樹氏が聞き手となり、昨シーズンを振り返ってもらう中で、今の中日に必要なものは何なのかを語ってもらった。
(前回の記事はこちら)

昨シーズン、野村克也氏を抜き3021試合出場の日本プロ野球記録を樹立した谷繁元信

野村 さて、では兼任監督2年目となった2015年のシーズンを振り返ってもらいましょうか。シゲにとっては苦しいシーズンだったと思うけど。

谷繁 そうですね。苦しかった……うん。苦しかったというか、シーズンを通じてなかなか自分が思い描いていたような形にはならなかったですね。監督として戦略を立てる時に「この選手はこれぐらいできるだろう」というある程度の計算をしますけど、その最高と最低の部分で考えた時に、軒並み最低に近い結果になってしまいました。

野村 そうだろうね。特にバッテリーが苦しかったよね。

谷繁 バッテリーにおける誤算で一番わかりやすいのは、まず自分自身ですよ。僕が思い通りに試合に出られなかったこと。そこに加えて、一昨年経験させた松井(雅人)の成長が足踏みしてしまった。その代わりに桂(依央利)や杉山(翔太)というほとんど経験のないキャッチャーが出てきたのは収穫ですけど、プラスマイナスで考えると、やっぱりマイナスのほうが大きかったということでしょうね。

野村 やはり谷繁監督としても、キャッチャー谷繁がケガで出遅れたという戦力面のマイナスは大きかった?

谷繁 まぁ、僕がバリバリの状態であればよかったんでしょうけどね。自分の状態を顧みればもはや常時出場は難しく、この先を見てももう選手谷繁の終わりは見えていましたから、”次のキャッチャーを作る”という作業のほうが重要なことだと考えていました。