2016.01.13

【12球団分析・楽天編】体重135キロのアマダーは貧打線を救えるか

  • 石井祥一●文 text by Ishii Shoichi
  • photo by Getty Images

プロ野球12球団、2016年の戦力分析(1)

 昨季のチーム打率は12球団ワーストの.241。総得点はリーグ唯一の400点台にとどまる463点だった。2年連続最下位の原因は攻撃力不足にあったことは言うまでもない。2004年の球団創設以降、投手偏重のドラフトを続けてきた弊害か、生え抜きの大砲は一向に育つ気配を見せず、課題の長打力不足解消は補強に頼らざるを得ない状況が続いている。

昨季、メキシコリーグで本塁打王、打点王の二冠に輝いたジャフェット・アマダー

 このオフは、広島を自由契約となった栗原健太を獲得。昨年11月の秋季キャンプで栗原を見た星野仙一球団副会長は「想像以上だった」と太鼓判を押したが、2012年以降は本塁打ゼロ。さらに、ここ2年間は一軍出場すらないベテランに多くは望めそうもない。

 そこで白羽の矢が立ったのが、古巣ロッテに涙の決別宣言で別れを告げた『ミスターロッテ』今江敏晃だった。今オフのフリーエージェント市場で唯一のAランク野手だった32歳に手を挙げる球団は他になく、移籍交渉は滞りなく完了した。

 チームとして初のAランク選手獲得であるだけに、梨田昌孝監督が早くも「三塁のポジションを空けている」と定位置を確約するなど期待は大きい。

 とはいえ、これまでのプロ14年でシーズン最多本塁打は12本。昨季は死球による骨折もあり、98試合の出場でわずか1本塁打にとどまった。勝負強さを身上とする今江に、積年の長打力不足解消を担わせるのは荷が重過ぎる。2年連続最下位からの脱却を狙うのであれば、アンドリュー・ジョーンズとケーシー・マギーが揃って強打を発揮した2013年のように、外国人助っ人の打棒爆発が欠かせない。