2015.12.21

前田健太の両親が語る「仮面ライダーが世界のマエケンになる日」

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

「メジャーリーガー・前田健太」誕生のときが刻々と迫っている。海の向こうから伝わってくる情報をマスコミやファン同様、気にかけているのが大阪に住む前田の両親だ。

ポスティングでのメジャー挑戦を表明した前田健太

「最近は本人とゆっくり話す時間がないので、どうなるんかなぁ......と思いながら状況を見守っています」

 母・幸代さんの言葉に父・治茂さんも苦笑まじりに伝えた。

「話のスケールが違いますから。私たちも報道で状況を知るくらい。想像もつきません」

 ここまで成長した我が子を頼もしく思いながら、ビッグになってしまったがゆえの寂しさ。今や日本球界のエースとなった"息子"の幼少期を振り返ってもらった。

 前田は1988年の春、難産の末の誕生だったが、ひとたび世に出ると起きている間は泣きっぱなし。そんなエネルギーを持て余していた当時の姿を、ふたりはいつくかのキーワードを挙げながら語ってくれた。

 まず幸代さんから出たのは"ジャコ"。

「赤ちゃんの頃から本当によくジャコを食べていました。おばあちゃんが『骨が強くなるからいい』と言って食べさせたら気に入って。買い物のときも、ベビーカーに乗せるとじっとしていないのに、袋に入れたジャコを渡したらおとなしく座っていました。高校生になっても、実家に戻ってきたときには食べていました」

 次のキーワードは仮面ライダーだ。幸代さんが続ける。

「1歳ちょっとで歩き出してからは仮面ライダーに夢中でした。少しでも高いところがあったら、すぐに登って『トゥ! トゥ!』って言いながら飛び降りていました(笑)」