前田健太の両親が語る「仮面ライダーが世界のマエケンになる日」
「メジャーリーガー・前田健太」誕生のときが刻々と迫っている。海の向こうから伝わってくる情報をマスコミやファン同様、気にかけているのが大阪に住む前田の両親だ。
ポスティングでのメジャー挑戦を表明した前田健太
「最近は本人とゆっくり話す時間がないので、どうなるんかなぁ......と思いながら状況を見守っています」
母・幸代さんの言葉に父・治茂さんも苦笑まじりに伝えた。
「話のスケールが違いますから。私たちも報道で状況を知るくらい。想像もつきません」
ここまで成長した我が子を頼もしく思いながら、ビッグになってしまったがゆえの寂しさ。今や日本球界のエースとなった"息子"の幼少期を振り返ってもらった。
前田は1988年の春、難産の末の誕生だったが、ひとたび世に出ると起きている間は泣きっぱなし。そんなエネルギーを持て余していた当時の姿を、ふたりはいつくかのキーワードを挙げながら語ってくれた。
まず幸代さんから出たのは"ジャコ"。
「赤ちゃんの頃から本当によくジャコを食べていました。おばあちゃんが『骨が強くなるからいい』と言って食べさせたら気に入って。買い物のときも、ベビーカーに乗せるとじっとしていないのに、袋に入れたジャコを渡したらおとなしく座っていました。高校生になっても、実家に戻ってきたときには食べていました」
次のキーワードは仮面ライダーだ。幸代さんが続ける。
「1歳ちょっとで歩き出してからは仮面ライダーに夢中でした。少しでも高いところがあったら、すぐに登って『トゥ! トゥ!』って言いながら飛び降りていました(笑)」
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