ソフトバンクの充実戦力がロッテ「5年周期説」を打ち砕くか!? (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 牛島寿人●写真 photo by Ushijima Hisato

 また本間氏は、シーズン終盤に6連敗を喫するなど、負けが目立ったことも不安要素として挙げた。

「消化試合とはいえ、納得した試合はあったのか。柳田の回復具合も気になりますし、工藤公康監督もCSは初采配。未確定な要素が多いのが気がかりです。もともとソフトバンクはCSに弱いイメージがありますからね(笑)。だからといって、2位以下に10ゲーム以上の差をつけたチームがここで負けるわけにはいきません。『CSも圧倒するんだ!』という気持ちで戦うことが重要になります」

 最後に野口氏はCSファイナルのキーマンにソフトバンクの攝津正の名前を挙げた。

「本当なら、攝津がソフトバンクのエースになっていないといけないのですが、今季は非常に苦しいシーズンになりました。おそらく攝津は第3戦に登板すると思いますが、1、2戦で連勝していれば優勝がかかる試合になり、1勝1敗なら王手をかける試合になる。そして連敗ならタイに持ち込む試合となり、どの展開になっても非常に大事な一戦になります。攝津がかつてのようなピッチングを披露してくれれば、一気に決まるでしょうね」

 CSは2007年にセ・パ両リーグで導入されたものだが、シーズン1位のチームが敗れたのは、3度しかない。ちなみにその1回が2010年のソフトバンクで、勝ったのがロッテである。ロッテは2005年から5年おきに日本一になっており、今年はその当たり年。はたして「5年周期説」は今年も実現するのか、それともソフトバンクが力で圧倒するのか。注目の一戦はまもなく始まる。

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