解説者7人に聞く「大混戦のセ・リーグを抜け出すのはどこだ?」 (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

藪恵壹(元阪神、アスレチックス、楽天ほか)

「優勝ラインを78勝とすると、阪神は残り23試合を16勝7敗、巨人は残り20試合を16勝4敗、ヤクルトは残り22試合を16勝6敗、広島は残り26試合を22勝4敗で戦わなければなりません。数字だけを見れば、阪神とヤクルトがやや有利に思えるのですが、阪神は苦手の広島とまだ7試合を残しており、ヤクルトも先発投手に不安を残している。間違いなく、残り10試合を切るまで混戦は続くと思います。ただ、ここ数試合の戦いを見ていると、巨人はちょっと厳しいかなと思いますね。離脱していたマイコラスがどんな状態で戻ってくるかにもよりますが、先発、リリーフともかつての力がありません。それに、これまでチームを支えていた阿部慎之助、村田修一、坂本勇人、長野久義に元気がない。起爆剤となる選手もいないし、4連覇どころか、Bクラスもあると思います。そうなると、優勝争いは阪神とヤクルト、そして広島の3球団に絞られるのですが、私は期待も込めて阪神を推したいです。藤浪晋太郎が成長し、他の投手への負担が減ったことがなにより大きい。一方、ヤクルトは先発陣が弱く、広島はリリーフ陣が不安定。投手力の差で阪神に分があるように思います」

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