4連覇のキーマン。巨人の新核弾頭・立岡宗一郎にかかる期待
リーグ4連覇を目指す巨人だが、8月23日現在、59勝56敗1分で勝ち越しているものの、首位の阪神に2.5ゲーム差の2位。3位ヤクルトにも2ゲーム差に迫られるなど、苦しい戦いを強いられている。
今シーズン、原辰徳監督は「チームが新しく生まれ変わる年」と位置づけ、"新成"をスローガンに掲げたが、阿部慎之助や村田修一のベテランや、長野久義、坂本勇人ら既存の主力に頼らなくてはならない状況にある。そんな中、新たに不動のリードオフマンの地位を確立しようとしている若手がいる。外野手の立岡宗一郎(25歳)だ。
規定打席には達していないが、8月23日現在、打率.346をマークしている立岡宗一郎
「つかんだチャンスはもう離したくない」−−そんな気持ちがバッターボックスから伝わってくる。8月11日からのDeNA3連戦で立岡は全試合でマルチヒット(1試合2安打以上)を放った。原監督は「存在感では(打線の中で)最も輝いている。いちばん給料のいい選手のように感じるね」と賛辞を惜しまなかった。
3戦目を終えると、立岡はホッとした表情でこう語った。
「前回のことがあったので......この前は(石田に)やられていたし、早いカウントから積極的に行こうと思っていました」
立岡が言う前回とは、7月30日のDeNA戦のことだ。この試合、立岡はDeNA先発の石田健大の前に3打数2三振。3打席目を最後に松本哲也に交代させられた。
「3打席目の三振が悪かった。前の打席(三振)と同じようなミスだったので......」
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