メジャースカウトが次に狙う日本人選手はこの6人 (3ページ目)
ステロイドなど薬物の規制が厳しくなり、本塁打は年々減少傾向にある。さらに、サラリーキャップのないメジャーでは、資金力の差で有力選手の獲得にも影響が出る。金がなくスラッガーを獲得できないチームが、それを補うべくスモール・ベースボールに走るのも不思議ではない。タンパベイ・レイズなどは今年、スモール・ベースボールを実践すると明言し、スプリングトレーニングから積極的な走塁を徹底させている。
さらにメジャーでは今後、フィールド上のすべてのプレイをビデオデータ化し、守備や走塁の精度を数値化する試みを本格的に始めていくという。こうした流れは、守備や走塁を大事にしてきた日本人プレイヤーにとっては、劇的ではないにしても多少優位に動くかもしれない。とりわけ糸井のようなオールラウンドプレイヤーにとってそれは言えるだろう。
昨年は田中を見るために、多くのメジャースカウトが球場を訪れた。今年は前田の存在がそれに近い状況を生み出すかもしれない。また、現段階はノーマークでも、今年の活躍いかんで評価がガラリと変わる選手もいるだろう。はたして今シーズン終了後、メジャースカウトたちに「獲得したい」と思わせる選手はどれだけいるのだろうか。
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